宗教で行う断食の多くは精神的に自分を鍛えるためです。それらは、『新約聖書』、『旧約聖書』、『マハーバーラタ』などにも書かれています。このことから、昔から断食というのは行われていたことがわかります。
イスラム教の断食は、非常に有名でラマダーンと呼ばれます。内容としては、日の出から日没までの半日は一切、飲食をしないというものです。
ヒンドゥー教の断食は、異なる種類の断食がある。それは地方の慣習に根付いているという理由からです。また、ヒンドゥー教においては、断食は欠くことのできない重要な要素です。しかし、個人の考えや地方の慣習によって、断食の方法は全く違います。
厳密なものは前日の日没から翌日の日の出まで食物と水を断ったり、それ以外に1日に1食に制限する、ある種類の食物を食べない、ある種類の食物のみを食べる等の方法があります。ただ、唯一の共通項もあるようです。断食期間中は普段肉を食べている人も、動物の製品(肉、卵を含む)を食べたり、触れたりしてはいけないというものです。
ユダヤ教・キリスト教にも定期的な断食がありますが、細かい宗派もあるのでここではとりあげません。
仏教では、煩悩を克服・滅却するために断食を行うことがあるようです。上座部仏教の僧侶は正午の食事以降は物を食べません。大乗仏教の僧侶は食事に関して制限されていませんが、慈愛の心を育む必要から肉食を避けています。
天台宗では非常に過酷な断食が行われています。比叡山延暦寺で行われる修行の1つ、千日回峰行においては、堂入りと呼ばれる荒行が行われます。九日間にわたって断食・断水・断眠の中、真言を唱え続ける。無事生還すると平均して15kgは体重が落ちるという。また、命を落とす人も中にはいるようです。ここまでやる必要はないですね。
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